犬が喉を鳴らすのはなぜ?ゴロゴロ・グルグル音の理由と病気の見分け方

犬が喉を鳴らすのはなぜ?ゴロゴロ・グルグル音の理由と病気の見分け方

愛犬が「ゴロゴロ」「グルグル」「ガーガー」と喉を鳴らしていると、甘えているのか、苦しいのか、少し心配になりますよね。

結論からお伝えすると、犬が喉を鳴らす理由はひとつではありません。リラックスや甘えのサインであることもあれば、不安、警戒、痛み、呼吸器の不調が関係していることもあります。

この記事の要点

  • 犬の「ゴロゴロ」は、リラックスや甘えのサインであることがあります。
  • 犬の「グルグル」「ガルル」は、不安や警戒、威嚇の可能性があります。
  • 犬の「ガーガー」「ブーブー」「フガフガ」は、気管虚脱・逆くしゃみ・短頭種気道症候群などの可能性があります。
  • 呼吸が苦しそう、舌や歯ぐきが青紫、失神、咳が続く場合は早めに動物病院へ相談しましょう。

この記事では、犬が喉を鳴らす理由を、音の種類・心理状態・病気の可能性・受診の目安に分けて、飼い主さんにも分かりやすく解説します。

記事を書いた人:PetFriends.jp店長 篠本

ペットフード販売士

目次

1. はじめに

犬が喉を鳴らすときは、音だけで判断せず、表情・姿勢・呼吸の様子を一緒に見ることが大切です。

犬は人間のように言葉で気持ちを伝えることができません。そのため、しっぽ、耳、目、姿勢、鳴き声、喉の音などを使って、いろいろな気持ちを表現しています。

飼い主さんに撫でられているときに「ゴロゴロ」と喉を鳴らす場合は、安心しているサインかもしれません。一方で、体をこわばらせながら「グルグル」と低く鳴らす場合は、警戒している可能性があります。

1-1. 犬が喉を鳴らすとは?

犬が喉を鳴らすとは、喉の奥や胸のあたりから「ゴロゴロ」「グルグル」「グーグー」などの低い音が聞こえる状態を指します。

猫のゴロゴロ音に似ていると感じる飼い主さんもいますが、犬の場合は意味がひとつに決まっているわけではありません。

  • リラックスしている
  • 満足している
  • 甘えている
  • 何かを要求している
  • 不安やストレスを感じている
  • 警戒している
  • 喉や気管、鼻の奥に違和感がある

1-2. まず安心しやすい音と注意したい音

リラックスした表情で短く鳴る音は安心しやすく、苦しそうな呼吸音や長く続く咳のような音は注意が必要です。

音の種類 考えられる状態 見てほしいポイント
ゴロゴロ・グーグー リラックス、満足、甘え 目が穏やか、体がゆるい
グルグル・ガルル 警戒、不安、威嚇、遊び 体のこわばり、耳、目線
ガーガー・ブーブー 咳、気管の違和感 咳が続く、苦しそう
フガフガ・ズーズー 逆くしゃみ、鼻や喉の刺激 首を伸ばす、すぐ戻るか

2. 犬が喉を鳴らす主な理由

犬が喉を鳴らす理由は、心のサインと体のサインに分けて考えると分かりやすくなります。

愛犬が喉を鳴らしているときは、撫でているときなのか、食事の前なのか、知らない人が近づいたときなのか、寝ているときなのかを見てみましょう。

2-1. リラックス・満足している

犬が穏やかな表情で喉をゴロゴロ鳴らす場合、リラックスや満足のサインであることがあります。

  • 飼い主さんに撫でられている
  • お散歩やごはんのあとにくつろいでいる
  • お気に入りのベッドで眠そうにしている
  • 飼い主さんのそばで安心している

愛犬が気持ちよさそうにしているなら、無理に止める必要はありません。やさしく声をかけたり、落ち着いた雰囲気でそばにいてあげるとよいでしょう。

リラックスしている犬の行動については、こちらの記事も参考になります。
犬が仰向けで寝る!へそ天で寝る犬の性格と理由

2-2. 甘えたい・かまってほしい

犬が飼い主さんの近くで喉を鳴らす場合、甘えたい、撫でてほしい、かまってほしいという気持ちが隠れていることがあります。

飼い主さんの手に顔を近づけたり、前足を乗せてきたり、お腹を見せながら喉を鳴らす場合は、甘えの可能性があります。

2-3. 不安やストレスを感じている

犬が不安な場面で低く喉を鳴らす場合、自分を落ち着かせようとしている可能性があります。

雷、花火、知らない場所、苦手な人、動物病院、来客などがきっかけになることがあります。

  • 耳が後ろに倒れる
  • しっぽが下がる
  • 体が小さく丸まる
  • 目をそらす
  • パンティングが増える
  • 震える

2-4. 警戒や威嚇の気持ちがある

犬が体をこわばらせて「グルグル」「ガルル」と鳴らす場合、警戒や威嚇のサインであることがあります。

低い唸り声は「これ以上近づかないで」というサインでもあります。まずは距離を取り、犬が落ち着ける環境を作りましょう。

3. 音の種類で分かる犬の状態

犬の喉の音は、音の高さ・長さ・場面・表情をセットで見ると判断しやすくなります。

3-1. ゴロゴロ・グーグーと鳴らす場合

穏やかな「ゴロゴロ」「グーグー」は、リラックスや甘えのサインであることが多いです。

撫でているとき、眠そうなとき、飼い主さんのそばで安心しているときに聞こえるなら、過度に心配しなくてもよいケースが多いでしょう。

3-2. グルグル・ガルルと鳴らす場合

低く長い「グルグル」「ガルル」は、楽しい遊びの興奮か、警戒・不安のサインである可能性があります。

体が固まっている、目が鋭い、歯を見せている、近づくと音が強くなる場合は、警戒している可能性が高くなります。

3-3. ガーガー・ブーブー・フガフガと鳴る場合

「ガーガー」「ブーブー」「フガフガ」は、感情表現ではなく呼吸器や鼻・喉の違和感が関係していることがあります。

  • 咳が何日も続いている
  • 運動後や興奮後にガーガー音が出る
  • 首輪を引いたあとに咳き込む
  • 呼吸が苦しそう
  • 舌や歯ぐきの色が青紫っぽい
  • 失神したことがある

4. 病気の可能性がある喉の音

犬の喉の音が苦しそうに聞こえる場合、気管・鼻・喉・軟口蓋などのトラブルが関係していることがあります。

4-1. 気管虚脱の可能性

犬が「ガーガー」と乾いた咳のような音を出す場合、気管虚脱が関係していることがあります。

  • ガーガーという乾いた咳
  • ガチョウの鳴き声のような咳
  • 興奮時や運動後に悪化する
  • 首輪で引っ張ったあとに咳が出る
  • 暑い日や湿度の高い日に出やすい

4-2. 逆くしゃみの可能性

犬が急に首を伸ばして「フガフガ」「ズーズー」と鼻から吸い込むような音を出す場合、逆くしゃみの可能性があります。

数秒から1分ほどで自然に落ち着き、その後いつも通り元気であれば、過度に慌てなくてもよいケースがあります。

4-3. 短頭種気道症候群の可能性

パグ、フレンチブルドッグ、シーズーなどの短頭種で「ブーブー」「ズーズー」という音が目立つ場合、鼻や喉の構造が関係していることがあります。

鼻を鳴らす音については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
犬が鼻を鳴らすのはなぜ?理由を徹底解説

5. 動物病院に相談した方がよい目安

喉の音に加えて、呼吸の苦しさ・咳の継続・元気や食欲の低下がある場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。

様子 対応の目安
撫でているときだけゴロゴロ鳴る 元気・食欲があれば様子を見る
低く唸り、体が固い 距離を取り、刺激を減らす
ガーガー咳が続く 動物病院へ相談
呼吸が苦しそう 早めに受診
舌や歯ぐきが青紫っぽい 緊急性が高い可能性あり
失神した すぐに動物病院へ相談

6. 飼い主さんができる対応

犬が喉を鳴らしているときは、音を止めようとするより、原因を見つけて安心できる環境を作ることが大切です。

  • 首輪ではなくハーネスを使う
  • 暑い時間帯の散歩を避ける
  • 興奮しすぎる遊びを控える
  • 体重管理をする
  • 咳や音の様子を動画で記録する
  • 気になる症状は動物病院で相談する

7. よくある質問

犬が喉を鳴らすときによくある疑問に、短く分かりやすくお答えします。

Q1. 犬が喉をゴロゴロ鳴らすのは甘えているからですか?

A. 甘えている可能性があります。飼い主さんのそばでリラックスし、体の力が抜けているなら、安心や満足のサインであることが多いです。

Q2. 犬が喉をグルグル鳴らすのは怒っているのですか?

A. 怒っているとは限りません。遊びの興奮でも鳴ることがあります。ただし、体が固い、歯を見せる、目つきが鋭い場合は警戒している可能性があります。

Q3. 犬がガーガーと喉を鳴らすのは病気ですか?

A. 咳のように聞こえるガーガー音が続く場合、気管虚脱など呼吸器の問題が関係していることがあります。続く場合は動物病院へ相談しましょう。

Q4. 犬の逆くしゃみと喉を鳴らす音は違いますか?

A. 違うことがあります。逆くしゃみは、首を伸ばして鼻から急に空気を吸い込むような「フガフガ」「ズーズー」という音が特徴です。

Q5. 小型犬が喉を鳴らすときに気をつけることはありますか?

A. 小型犬は気管のトラブルが起きやすい犬種もいます。ガーガー咳、運動後の咳、首輪を引いた後の咳がある場合は注意しましょう。

8. まとめ

犬が喉を鳴らす理由は、甘えやリラックスだけでなく、不安、警戒、呼吸器の不調まで幅広く考えられます。

愛犬が穏やかな表情で「ゴロゴロ」と喉を鳴らしているなら、安心して甘えているのかもしれません。

しかし、「グルグル」と低く唸るような音で体が固い場合は、警戒や不安のサインかもしれません。

また、「ガーガー」「ブーブー」「フガフガ」と苦しそうな音がする場合は、呼吸器や鼻・喉の問題が隠れていることもあります。

音だけで判断せず、表情、姿勢、呼吸、食欲、元気の有無を一緒に見てあげましょう。

参考リンク

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