犬の耳でわかる気持ちと病気のサイン|耳の形・耳掃除・受診目安まで徹底解説
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記事を書いた人:PetFriends.jp店長 篠本
ペットフード販売士
愛犬の耳を見ていると、ピンと立てたり、後ろに倒したり、ピクピク動かしたりすることがありますよね。
「今、何を考えているのかな?」とかわいく感じることもあれば、「耳をよくかいているけど大丈夫かな?」「耳が臭い気がする」と不安になることもあると思います。
犬の耳は、気持ちを知るためのサインにもなりますし、体調の変化に気づくための大切なチェックポイントにもなります。
今回の記事では、犬の耳の形や動きからわかる気持ち、耳垢や臭いなどの病気のサイン、正しい耳掃除の方法まで、愛犬家の方に向けて犬の耳についてやさしく解説していきます。

1. 犬の耳は気持ちと健康を知る大切なサイン
1-1. 犬の耳はよく動く
犬の耳は、人間が思っている以上にたくさんの情報を伝えています。
物音がした方向に耳を向けたり、飼い主さんの声に反応して耳を動かしたり、安心しているときに自然な位置へ戻ったりします。
愛犬の耳を見るときは、耳だけで判断するのではなく、表情、目、しっぽ、体のこわばり、呼吸、声なども一緒に見ることが大切です。
たとえば、耳を後ろに倒していても、体をすり寄せてしっぽをゆるく振っているなら甘えている可能性があります。
反対に、耳を後ろに倒して体が固まり、目をそらしている場合は、不安や緊張を感じているかもしれません。
1-2. 犬の耳の形は大きく3種類
犬の耳の形は、大きく分けると「立ち耳」「半立ち耳」「垂れ耳」の3つに分けられます。
| 耳の種類 | 特徴 | 代表的な犬種 |
|---|---|---|
| 立ち耳 | 耳が上に向かって立っている | 柴犬、ポメラニアン、チワワなど |
| 半立ち耳 | 耳の途中や先だけが折れている | ボーダーコリー、シェルティなど |
| 垂れ耳 | 耳が下に垂れて耳の穴を覆いやすい | ダックスフンド、ビーグル、キャバリアなど |
垂れ耳の犬は、耳の中が蒸れやすい傾向があります。
もちろん垂れ耳だから必ず病気になるわけではありませんが、耳の中の臭い、赤み、耳垢の量は日頃から見てあげると安心です。
2. 耳の向きや動きでわかる犬の気持ち
2-1. 耳を前に向けている
犬が耳を前に向けているときは、何かに興味を持っていたり、周囲の音に集中していたりすることがあります。
たとえば、玄関の方で音がしたとき、飼い主さんが「お散歩行く?」と言ったとき、おもちゃを見せたときなどに耳が前に向くことがあります。
このとき、表情がやわらかく、しっぽも自然に動いているなら、期待や好奇心のサインと考えやすいでしょう。
ただし、耳が前に向いたまま体が固まり、低くうなっている場合は、警戒や緊張が混じっていることもあります。
2-2. 耳をピンと立てている
耳をピンと立てているときは、何かに注意を向けている状態です。
立ち耳の犬ではわかりやすいですが、垂れ耳の犬でも耳の付け根が少し上がったり、耳全体に力が入ったように見えることがあります。
うれしい期待のこともありますし、初めて見るものに少し緊張していることもあります。
愛犬が何に反応しているのか、周りの状況も一緒に見てあげましょう。
2-3. 耳を後ろに倒す・ヒコーキ耳になる

犬が耳を後ろに倒す姿は、いわゆる「ヒコーキ耳」と呼ばれることもあります。
飼い主さんが帰ってきたとき、なでられてうれしいとき、甘えたいときなどに耳を後ろに倒す犬もいます。
この場合は、目がやわらかく、体を寄せてきたり、しっぽをゆるく振っていたりすることが多いです。
一方で、耳をぺたんと倒し、体を小さくして、目をそらしているようなら、不安や緊張を感じている可能性があります。
同じ「耳を後ろに倒す」でも、うれしい場合と怖い場合がありますので、表情や体全体を見て判断してあげてください。
2-4. 耳を横に開いている
耳を横に開いているように見えるときは、甘えたい気持ち、不安、少し困っている気持ちなど、いくつかの意味が考えられます。
飼い主さんのそばでリラックスしているときに横に開くなら、安心しているサインかもしれません。
爪切り、シャンプー、知らない場所など苦手な場面で横に開いているなら、「ちょっと嫌だな」「不安だな」という気持ちの表れかもしれません。
このようなときは、無理に続けず、短い時間で終わらせたり、ご褒美を使って少しずつ慣らしてあげるとよいでしょう。
2-5. 耳をピクピク動かす
犬が耳をピクピク動かすのは、音の方向や周囲の情報を集めているときによく見られます。
人には聞こえにくい小さな音に反応していることもあります。
一時的にピクピクするだけで、かゆがる様子や臭い、赤みがなければ、あまり心配しなくてもよいことが多いです。
ただし、耳をピクピク動かしながら何度も頭を振る、耳をかく、床に耳をこすりつける場合は、耳の違和感やかゆみがある可能性があります。
3. 犬の耳で注意したい病気のサイン
3-1. 健康な耳の状態

健康な犬の耳は、内側の皮膚がきれいな薄いピンク色で、強い臭いがなく、耳垢も少量です。
耳の中はとてもデリケートなので、毎日しっかり掃除するよりも、まずは「いつもの状態」を知っておくことが大切です。
いつもの色、いつもの臭い、いつもの耳垢の量を知っていると、少しの変化にも気づきやすくなります。
3-2. 耳垢が茶色・黒い・黄色い
犬の耳垢は、少量で乾いている薄茶色程度なら、すぐに病気とは限りません。
ただし、ベタベタした茶色の耳垢、黒っぽい耳垢、黄色や緑っぽい膿のような耳垢が出ている場合は注意が必要です。
特に、耳垢が急に増えた、臭いが強い、耳をかゆがる、頭をよく振るといった症状がある場合は、外耳炎や耳ダニなどの可能性もあります。
病院に相談したい耳のサイン
- 耳が赤い、腫れている
- 耳から強い臭いがする
- 耳垢が急に増えた
- 黒い、茶色い、黄色い耳垢が多い
- 耳を何度もかく
- 頭を何度も振る
- 耳を触ると嫌がる、痛がる
- 耳を傾けて歩く
3-3. 耳が臭い
犬の耳からいつもと違う強い臭いがする場合は、耳の中で炎症や感染が起きている可能性があります。
少し脂っぽい臭いがする程度なら一時的な汚れのこともありますが、酸っぱい臭い、カビのような臭い、強く不快な臭いがあるときは注意しましょう。
臭いがある状態で無理に耳掃除をすると、かえって痛みや炎症を悪化させてしまうことがあります。
「掃除すれば治るかも」と考えず、臭いに加えて赤み・耳垢・かゆみがある場合は、早めに動物病院で見てもらうと安心です。
3-4. 頭を振る・耳をかく
犬がたまに頭を振ったり、耳をかいたりすること自体は珍しくありません。
しかし、何度も続けて頭を振る、耳を強くかく、床やソファに耳をこすりつける場合は、耳の中にかゆみや違和感があるかもしれません。
かき壊してしまうと、耳の周りの皮膚が傷ついたり、耳血腫といって耳がぷっくり腫れてしまうこともあります。
いつもより回数が多いと感じたら、耳の中の色、臭い、耳垢の状態を確認してあげましょう。
4. 犬の耳掃除の正しいやり方と頻度
4-1. 耳掃除はやりすぎない

犬の耳掃除は、やればやるほど良いというものではありません。
耳の中には自然に汚れを外へ出す働きがあるため、健康な耳を毎日のように掃除してしまうと、かえって刺激になってしまうことがあります。
基本は、週に1回ほど耳の状態をチェックし、汚れが気になるときだけ見える範囲をやさしく拭く程度で十分です。
垂れ耳の犬、耳毛が多い犬、皮脂が多い犬、過去に外耳炎を繰り返した犬は、かかりつけの獣医師に頻度を相談しておくと安心です。
4-2. 自宅でできる耳掃除の範囲
自宅で行う耳掃除は、基本的に「見える範囲をやさしく拭く」ことです。
耳の奥まできれいにしようとして、綿棒を深く入れたり、強くこすったりするのは避けましょう。
汚れを奥に押し込んでしまったり、耳の中を傷つけてしまったりする可能性があります。
耳の奥の汚れが気になるときは、自己判断で無理に取ろうとせず、動物病院で相談しましょう。
4-3. 耳掃除に用意するもの
犬の耳掃除では、以下のようなものを用意しておくと安心です。
- 犬用のイヤークリーナー
- コットンまたはガーゼ
- 清潔なタオル
- 終わった後にあげるご褒美
人間用の綿棒、耳かき、アルコール入りのウェットティッシュ、刺激の強い消毒液などは避けましょう。
耳の皮膚はとても薄くデリケートです。
犬にとって「耳を触られる時間」が嫌な時間にならないよう、短時間でやさしく終わらせることも大切です。
4-4. 犬の耳掃除の手順
耳に赤みや強い臭い、痛がる様子がない場合は、次の流れでやさしくケアしてあげましょう。
- まずは愛犬をリラックスさせる
- 耳を軽くめくり、赤み・臭い・耳垢を確認する
- コットンやガーゼに犬用イヤークリーナーを含ませる
- 耳の見える範囲をやさしく拭く
- 強くこすらず、短時間で終わらせる
- 終わったらたくさん褒めて、ご褒美をあげる
耳掃除中に愛犬が痛がる、強く嫌がる、耳が赤い、臭いが強い場合は、無理に続けないでください。
その場合は、掃除ではなく治療が必要な状態かもしれません。
5. 耳トラブルを防ぐために普段からできること
5-1. 耳の「いつも」を知っておく

耳トラブルを早く見つけるためには、愛犬の耳の「いつも」を知っておくことが大切です。
いつもの耳の色、臭い、耳垢の量、耳を触ったときの反応を知っておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。
毎日しっかり掃除をする必要はありませんが、スキンシップのついでに耳を軽くめくって見る習慣をつけておくとよいでしょう。
5-2. シャンプー後や水遊び後は耳周りを乾かす
耳の中に湿気がこもると、耳トラブルにつながりやすくなります。
シャンプーの後や水遊びの後は、耳の周りをやさしくタオルで拭き、湿ったままにしないようにしましょう。
特に垂れ耳の犬は耳の中が乾きにくいことがあるため、耳の入口付近の湿り気をやさしく確認してあげると安心です。
5-3. 耳だけでなく体全体のサインも見る
耳の動きは、犬の気持ちを知る手がかりのひとつです。
ただし、耳だけで「うれしい」「怖い」と決めつけるのではなく、目、口元、しっぽ、体の姿勢、呼吸、あくびなども一緒に見てあげましょう。
愛犬がじっと見つめてくる理由については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
また、あくびもストレスや気持ちのサインになることがあります。
犬のあくびにはどんな意味が?ストレスサインから病気の兆候まで3つの理由を徹底解説
6. まとめ

犬の耳は、愛犬の気持ちと健康状態を知るための大切なサインです。
耳を前に向けているときは興味や集中、耳を後ろに倒しているときは甘えや安心、不安や緊張など、状況によってさまざまな意味があります。
また、耳が臭い、耳垢が急に増えた、赤い、かゆがる、頭を何度も振るといった変化がある場合は、外耳炎などの耳トラブルが隠れていることもあります。
自宅での耳掃除は、基本的に見える範囲をやさしく拭く程度で十分です。
綿棒を奥まで入れたり、臭いや赤みがある耳を無理に掃除したりするのは避けましょう。
愛犬の耳の「いつも」を知っておくことで、小さな変化にも早く気づけるようになります。
かわいい耳の動きを楽しみながら、愛犬の気持ちと健康をやさしく見守ってあげてくださいね。
参考にした外部情報
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