犬のいびきが気になる方へ。
トイプードルやチワワやダックスフンドなど愛犬のいびきが病気の前兆かどうかを見極める方法や健康チェックのポイントを徹底解説します。
いびきの原因や対策もわかりやすくご紹介。
目次
1. はじめに
1.1 犬のいびきが気になる飼い主へ
愛犬がいびきをかいていると、飼い主として心配になることがありますよね。
いびきをかく犬となるとフレンチブルドッグなどが有名ですが、初めて犬を飼った人にとって犬もいびきをかくイメージがない方も多く、特にトイプードルやチワワ、ダックスフンドなどの小型犬を飼っている方は、いびきが健康に影響しているのではないかと不安になることもあるでしょう。
それでは、犬のいびきの原因や注意すべきポイントについて、わかりやすく詳しく解説していきます。
2. 犬のいびきの原因とは?
2.1 犬のいびきと寝息の違い
犬の睡眠中の呼吸音には、「寝息」と「いびき」の2種類があります。
これらを正しく区別することで、愛犬の健康状態をより深く理解できます。
【寝息とは?】
寝息は、犬がリラックスして眠っているときに聞こえる穏やかな呼吸音です。
一般的に、音はほとんど目立たず、規則正しいリズムで聞こえます。
寝息は正常な生理現象であり、健康な犬であれば特に問題ありません。
例えば、運動後や疲れた日には少し音が大きくなることもありますが、これも正常範囲です。
【いびきとは?】
一方、いびきは、睡眠中に気道が部分的に閉塞されることで発生する音です。
この音は低く、時には大きな音を伴うことがあります。
いびきは、気道の狭窄や他の健康上の問題を示すサインである可能性があります。
【寝息といびきの違い】
・音の質: 寝息は静かで規則的ないい音であるのに対し、いびきは低く、時には不規則で大きな音を伴います。
・原因: 寝息は正常な呼吸の一部ですが、いびきは気道の狭窄や他の健康上の問題が原因で発生します。
・健康への影響: 寝息は特に問題ありませんが、いびきは健康上のリスクを示す可能性があるため、注意が必要です。
愛犬の睡眠中の呼吸音を観察し、寝息といびきを区別することで、早期に健康上の問題を発見し、適切な対応を取ることができます。
2.2 犬の体型や年齢による影響
犬のいびきは、体型や年齢によっても大きく影響を受けます。
特定の犬種や年齢に応じて、いびきをかきやすい傾向が見られるため、飼い主は愛犬の特徴を理解することが重要です。
【体型が与える影響】
・短頭種の犬
フレンチブルドッグやパグのような短頭種は、顔が平らで鼻が短いため、気道が狭くなりがちです。
このため、息を吸い込む際に気道が振動し、いびきを引き起こしやすくなります。
・肥満
体重が増えると、首回りや喉に脂肪がつき、気道が圧迫されることがあります。
この状態がいびきの直接的な原因となり、肥満の犬ではいびきが顕著に現れる場合があります。
適切な体重管理は、いびきだけでなく全体的な健康にも大きな影響を与えます。
・骨格や首の長さ
ダックスフンドのように胴が長く、骨格が特殊な犬は、気道に負担がかかりやすい傾向があります。
また、首が太い犬種も気道が狭まりやすく、いびきの原因になることがあります。
【年齢が与える影響】
・シニア犬(高齢犬)
年齢を重ねるにつれて、筋肉が衰え、気道の筋肉や喉の軟組織が緩むことがあります。
この緩みにより気道が部分的に閉じ、いびきをかきやすくなります。
また、免疫力の低下や疾患の可能性も高まるため、定期的な健康チェックが重要です。
・子犬
子犬は基本的にいびきをかきにくいですが、体の成長過程で一時的にいびきが増えることもあります。
特に、寝る姿勢や部屋の湿度が影響を与えることがあるため、適切な環境を整えることが大切です。
2.3 犬の病気や健康状態のリスク
犬のいびきには、単なる睡眠時の音ではなく、健康問題のサインが隠れている場合があります。
いびきが頻繁に聞こえる場合や突然始まった場合、病気や健康状態のリスクを考慮する必要があります。
【気道の異常や閉塞】
・鼻腔や喉のポリープ:鼻腔内や喉にポリープや腫瘍ができると、気道が狭まり、いびきを引き起こします。
特にいびきが大きくなる場合や、鼻からの分泌物が見られる場合は注意が必要です。
・短頭種症候群:短頭種の犬は生まれつき気道が狭く、いびきが一般的ですが、放置すると呼吸困難や命に関わる状態に進行することがあります。
【肥満】
肥満は、首回りや喉に脂肪がたまり、気道を圧迫していびきを悪化させる大きな要因です。
さらに肥満は、心臓病や糖尿病などの他の疾患リスクも高めます。
【感染症や炎症】
・鼻炎や喉の感染症:ウイルスや細菌による感染が原因で気道が炎症を起こすと、いびきが発生することがあります。
この場合、くしゃみや鼻水、発熱などの症状を伴うことが一般的です。
・アレルギー:花粉やハウスダスト、食品に対するアレルギー反応が原因で気道が腫れ、いびきが発生することがあります。
【心臓や肺の疾患】
・心臓病:心臓の機能が低下すると、体全体の血流が悪化し、肺に水がたまる肺水腫が発生することがあります。これにより呼吸が困難になり、いびきや息切れが見られることがあります。
・肺の疾患:肺炎や気管支炎などの呼吸器系疾患も、いびきの原因となります。これらは犬が呼吸しにくそうにしている場合に疑われます。
【老化による筋肉の緩み】
年齢を重ねると喉や気道周辺の筋肉が緩むため、いびきをかきやすくなることがあります。
この場合、いびきは加齢に伴う自然な現象であることが多いですが、他の症状がないか確認することが重要です。
3. 犬のいびきは病気のサイン?
3.1 あなたの犬のいびきは大丈夫? 寝息といびきの違いを見極めポイント
愛犬が寝ているときに聞こえる音が「寝息」なのか「いびき」なのかを見極めることは、健康状態を確認する上でとても重要です。
寝息は通常問題ありませんが、いびきが頻繁に聞こえる場合は健康上の問題が隠れている可能性があります。
【寝息といびきの主な違い】
1. 音の大きさと性質
・寝息:柔らかく静かな音で、リズムが一定しています。音量は小さく、気にならない程度のものです。
・いびき:音が低く響き、不規則で断続的に聞こえることがあります。特に大きな音や、息を吸うたびに気になる音がする場合は注意が必要です。
2. 発生する条件
・寝息:どのような寝姿勢でも聞こえる場合がありますが、仰向けでない場合には音はさらに小さくなります。
・いびき:仰向けや特定の姿勢で強くなることがあります。また、首回りや喉に圧力がかかる姿勢で顕著になります。
3. 時間の長さ
寝息:寝ている間ずっと安定して聞こえることが多いです。
いびき:断続的に音が止まったり、急に音量が変化したりすることがあります。
【いびきが気になる場合のチェックポイント】
・頻度:たまにいびきをかく場合は問題がないことが多いですが、毎晩聞こえる場合は原因を探る必要があります。
・姿勢との関係:仰向け以外の姿勢でもいびきが続く場合は、気道や健康に問題がある可能性があります。
・他の症状:いびきとともに呼吸が荒い、咳をする、鼻水が出る、食欲が落ちるといった症状が見られる場合は注意が必要です。
【いびきと寝息の違いを見極める簡単な方法】
1. 姿勢を変えてみる
犬の寝姿勢を仰向けから横向きに変えてみて、音が軽減するかを確認します。
いびきが軽減する場合は、単に姿勢の影響が原因である可能性が高いです。
2. 音のパターンを記録する
いびきが発生する時間帯や頻度をメモしておくと、獣医師に相談する際の参考になります。
3. 環境を整える
部屋の湿度や温度を調整し、清潔で快適な寝床を提供することで、いびきの原因を特定しやすくなります。
4. 犬種別に見るいびきの特徴
4.1 トイプードルのいびきの注意点
トイプードルは賢く活発で、家庭犬として非常に人気の高い犬種です。
しかし、他の犬種同様、いびきが気になることがあります。
トイプードルのいびきには、特定の要因が関与していることが多いため、その原因と注意点を理解しておきましょう。
【トイプードルがいびきをかきやすい要因】
・鼻腔や気道の構造
トイプードルは短頭種ではありませんが、体が小さいため、鼻腔や気道も小さめです。
このため、気道が一時的に狭くなるといびきを引き起こしやすい傾向があります。
・アレルギーや環境要因
トイプードルは皮膚がデリケートなため、アレルギーを引き起こしやすい犬種です。
花粉、ホコリ、香水、タバコの煙などが鼻腔や喉に影響を与え、いびきをかく原因になることがあります。
・肥満による影響
トイプードルは小型犬のため、少し体重が増えるだけで気道や喉に負担がかかることがあります。
肥満が原因でいびきをかくことも少なくありません。
・加齢による変化
シニア犬になると筋肉が緩むため、気道が閉じやすくなり、いびきが増えることがあります。
高齢犬の場合は特に注意が必要です。
4.2 チワワがいびきをかく場合の健康チェック
チワワはその小さな体と大きな目、愛らしい仕草で多くの人に愛されています。
しかし、その体の構造や特性から、いびきをかくことが他の犬種よりも目立つ場合があります。
【チワワがいびきをかきやすい理由】
・小さな体と狭い気道
チワワは体が非常に小さいため、気道も狭くなりがちです。
このため、仰向けで寝ると舌や喉が気道を塞ぎやすく、いびきが発生することがあります。
・短い鼻腔
チワワは鼻腔が短く、空気の通り道が狭い場合があります。
これが原因で、特に疲れているときや寝ているときにいびきをかくことがあります。
・アレルギーや環境の影響
チワワは環境の変化に敏感で、アレルギーを起こしやすい犬種です。
ホコリ、花粉、タバコの煙、香水などの刺激物が鼻腔を腫らせ、いびきにつながることがあります。
・ 肥満
小型犬のチワワにとって、体重が少し増えるだけでも気道に圧力がかかる可能性があります。
肥満は他の健康問題とも関連しているため注意が必要です。
4.3 ダックスフンドに多い呼吸トラブル
ダックスフンドはその独特な体型と性格で多くの人に愛されていますが、特に呼吸器系にトラブルが起こりやすい犬種としても知られています。
その原因や注意点を理解し、適切なケアを行うことが大切です。
【ダックスフンドに見られる呼吸トラブルの原因】
・胴長短足の体型
ダックスフンドの特徴である長い胴体は、呼吸に必要な筋肉や器官にも影響を及ぼすことがあります。
特に胸郭が狭いため、肺や気道に負担がかかりやすく、呼吸が浅くなる場合があります。
・肥満のリスク
ダックスフンドは運動不足や食事管理の不適切さから肥満になりやすい傾向があります。
体重が増えると胸郭や気道が圧迫され、呼吸が難しくなることがあります。
肥満は、いびきやその他の呼吸トラブルを引き起こす大きな要因です。
・気管虚脱
小型犬やダックスフンドは気管虚脱という症状を発症することがあります。
これは気管が弱くなり、一部が潰れることで呼吸困難やいびきを引き起こす状態です。
特に年齢を重ねた犬に多く見られる問題です。
・アレルギーや鼻腔の炎症
ダックスフンドは花粉やホコリ、香水、煙などのアレルゲンに敏感な場合があります。
これらが原因で鼻腔や気道が炎症を起こし、いびきに繋がる場合があります。
【呼吸トラブルの症状】
以下の症状が見られる場合、呼吸トラブルを疑う必要があります:
・頻繁ないびき
・息切れや呼吸が荒い
・咳やゼーゼーという音が聞こえる
・鼻水や鼻づまり
・運動を嫌がる、疲れやすい
4.4 その他の犬種であるいびきの注意点
ここでは、トイプードル、チワワ、ダックスフンド以外の犬種について、いびきの注意点を解説します。
【いびきをかきやすい犬種の特徴】
・短頭種
パグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリアなどの短頭種は、鼻が短く、気道が狭いため、いびきをかきやすい傾向があります。
これらの犬種では「短頭種症候群(ブラキセファリック症候群)」が見られることがあり、特に呼吸が苦しそうな場合は注意が必要です。
・大型犬
ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬は、体重が重いために喉や気道に負担がかかることがあります。
さらに、高齢になると筋肉の緩みによっていびきが増えることがあります。
・鼻が長い犬種
コリーやアフガンハウンドなど、鼻が長い犬種でも、アレルギーや感染症による鼻腔の炎症が原因でいびきが発生することがあります。
【いびきの注意ポイント】
・環境要因
短頭種や鼻が長い犬種では、花粉、ホコリ、煙などのアレルゲンがいびきを悪化させることがあります。
特に春や秋にはアレルギーの症状が出やすいため、空気清浄機の使用や掃除を徹底し、環境を整えることが大切です。
・体重管理
肥満はどの犬種でもいびきの原因になりますが、特に大型犬では体重が呼吸器系に直接影響を与えます。
適切な食事管理と運動を取り入れ、理想的な体重を維持しましょう。
・寝る姿勢と寝床の工夫
柔らかいクッションや高さのあるベッドを使用し、犬が横向きで寝ることを促すことで、いびきの軽減を期待できます。
5. 愛犬のいびきを軽減するためにできること
5.1 犬の快適な寝床の整え方
犬のいびきを軽減し、健康的な睡眠を促すためには、快適な寝床を整えることが重要です。
適切な寝床は、犬がリラックスできるだけでなく、呼吸を楽にし、いびきの発生を防ぐ役割も果たします。
以下に、愛犬のための快適な寝床作りのポイントを紹介します。
【寝床の材質を選ぶ】
・柔らかさとサポート性のバランス
寝床は柔らかすぎると体が沈みすぎ、気道が圧迫されることがあります。
逆に硬すぎると関節や筋肉に負担がかかります。適度な硬さと柔らかさを持つクッション素材の寝床を選びましょう。
・洗える素材を使用
清潔を保つため、カバーやマットが洗濯可能なものを選ぶと便利です。
定期的に洗濯してホコリやアレルゲンを取り除きましょう。
【寝床の形状とデザイン】
・囲み型やドーナツ型
囲み型のベッドやドーナツ型の寝床は、犬が安心して眠ることができます。
頭を少し高くする姿勢が取れるため、気道が開きやすく、いびきの軽減に効果的です。
・通気性の良いデザイン
通気性が良い素材や構造のベッドを選ぶことで、湿気がこもらず、快適な環境を維持できます。特に夏場は通気性が重要です。
【寝床の配置】
・静かで落ち着ける場所
犬がリラックスできるよう、騒音や人の行き来が少ない場所に寝床を設置しましょう。
静かな環境は深い眠りを促します。
【 環境の調整】
・室温と湿度
快適な室温(20~25℃)と湿度(40~60%)を保つことが、いびきの予防につながります。
乾燥する冬場には加湿器を使い、喉や鼻腔の乾燥を防ぎましょう。
・空気の清浄化
ホコリやアレルゲンを取り除くために、空気清浄機を使用するのも効果的です。
特にアレルギーを持つ犬には重要です。
【寝床の掃除と管理】
定期的な掃除
寝床は犬の毛や汚れがたまりやすいため、週に一度は掃除や洗濯を行いましょう。
これにより、清潔で快適な環境を維持できます。
・アレルゲンの除去
犬用の防ダニカバーやアレルゲン対策の寝具を使用すると、いびきの原因となる鼻腔の刺激を軽減できます。
【寝床の見直しタイミング】
犬の成長や体重の変化に応じて、寝床が快適かどうかを見直すことが必要です。
特に高齢犬や体型の変化が見られる犬では、適したベッドを選び直すことがいびき対策に効果的です。
5.2 犬も運動やダイエットの重要性
犬のいびきを軽減するためには、適度な運動と適切な体重管理が欠かせません。
特に肥満は、いびきの原因となる気道の圧迫や健康問題を引き起こすため、日頃のケアが重要です。
ここでは、運動やダイエットが犬のいびきに与える影響と、その具体的な方法について解説します。
【肥満がいびきに与える影響 】
肥満になると、首回りや喉に余分な脂肪がつき、気道が狭くなることでいびきを引き起こします。
また、肥満は以下の健康リスクを高める可能性があります:
・呼吸器系の負担増加(特に気管虚脱など)
・心臓や関節への負担
・糖尿病や高血圧などの慢性疾患
【適度な運動の重要性】
適切な運動を日常生活に取り入れることで、肥満を予防し、気道への圧迫を軽減することができます。
さらに、運動は筋力を維持し、呼吸機能の改善にもつながります。
【具体的な運動方法】
・毎日の散歩:犬種によって異なりますが、1回20~30分程度、朝夕2回行うことが理想的です。
特に肥満気味の犬は、無理のないペースで始めましょう。
参考:犬は散歩で走るべき?犬が散歩で走るメリットとデメリットを徹底解説
・インタラクティブな遊び:ボール遊びやかくれんぼなど、屋内外で楽しめるゲームを取り入れることで、楽しく運動ができます。
・水泳:関節に負担をかけずに全身運動ができる水泳は、肥満や高齢犬にもおすすめです。
【ダイエットの重要性】
肥満対策として、食事管理は運動と並ぶ重要なポイントです。
過剰なカロリー摂取を防ぎ、栄養バランスの取れた食事を与えることで、理想的な体重を維持することができます。
参考:ドッグフードの種類は何がある?それぞれのタイプの特徴を解説
【具体的なダイエット方法】
・適切な食事量の設定
犬の体重や活動量に応じた食事量を獣医師と相談して決定しましょう。
市販のフードに記載されている目安量を参考にしつつ、個別のニーズに合わせて調整することが大切です。
・低カロリーフードの選択
ダイエット用のフードや低脂肪のトリーツを選び、間食のカロリーを抑えます。
・食事の頻度
1日2~3回に分けて食事を与えることで、空腹を感じさせずに摂取カロリーをコントロールできます。
【運動やダイエットを続けるためのポイント】
・習慣化:無理なく続けられる運動量や食事計画を立てることが大切です。
・楽しさを優先:愛犬が楽しんで取り組める遊びや運動を取り入れ、ストレスを感じさせないようにしましょう。
定期的な体重チェック:体重の変化を記録し、進捗を確認します。必要に応じて獣医師に相談して調整します。
運動とダイエットを適切に実践することで、いびきだけでなく愛犬全体の健康が向上します。
日々のケアを通じて、愛犬が快適で健康的な生活を送れるようサポートしましょう。
6. 専門家の診断を受けるタイミング
6.1 動物病院に行くべき状況とは
犬のいびきが必ずしも問題とは限りませんが、場合によっては健康に関わる重大なサインである可能性があります。
特に以下のような状況が見られる場合は、早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。
【いびきが突然始まった場合】
犬が普段いびきをかかないにもかかわらず、突然大きないびきをかくようになった場合、気道に異常が起きている可能性があります。
鼻腔や喉の炎症、ポリープ、または異物の詰まりなどが原因として考えられます。
【 呼吸が苦しそうな場合】
以下のような呼吸の異常が見られる場合は、緊急性が高い可能性があります:
・ 呼吸が浅く早い
・息を吸うたびに音を立てる(喘鳴)
・舌や歯茎が青紫色になる(チアノーゼ)
これらは気管虚脱や呼吸器疾患、さらには心臓の問題を示唆している場合があります。
【いびきとともに他の症状が見られる場合】
いびきに加えて以下の症状が見られる場合は、健康問題が関与している可能性があります:
・鼻水やくしゃみが頻繁に出る
・食欲不振や体重減少
・咳やゼーゼーという音がする
・元気がなく、疲れやすい
これらの症状は感染症、アレルギー、または腫瘍などが原因である場合があります。
【高齢犬の場合】
シニア犬では筋肉が衰え、いびきをかく頻度が増えることがあります。
特に、いびきが激しくなる場合や他の症状が見られる場合は、加齢による自然な変化以外の問題が隠れていることがあるため、動物病院での診察が必要です。
【短頭種の場合】
フレンチブルドッグやパグなどの短頭種は、元々気道が狭いためいびきをかきやすいですが、以下のような場合は注意が必要です。
・いびきが以前より大きくなる
・運動後に呼吸が非常に苦しそうになる
・横向きで寝てもいびきが止まらない
【受診のタイミングを迷った場合の対策】
いびきがいつ、どのような状況で発生するのかを記録しておくと、獣医師に伝える際の重要な情報になります。
また、呼吸の音や症状をスマートフォンで録音・録画しておくと、診察時に役立ちます
7. まとめ(愛犬のいびきと上手に付き合うために)
犬のいびきは、一見些細な現象に思えますが、愛犬の健康や生活の質に直結する重要なサインである場合があります。
いびきの原因や注意点、対策について詳しくご紹介しました。
いびきは犬種により、いびきを書きやすい犬もいればそうでない犬もいます。
トイプードルは比較的いびきをかきにくい犬種ですが、肥満やアレルギーなどが原因でいびきをかくことがあります。
チワワは小さな体に対して気道が狭いため、いびきをかきやすい傾向があります。
ダックスフンドは胴が長く、気道の構造上、いびきをかきやすいとされています。
人間と同じように疲れが大きくなればいびきをかきやすくなりますが、いびきには病気が隠されている場合もあります。
いつもと違う、いびきが続く、他の症状が見られる場合は、専門家の診断を受けるタイミングです。
気になった時には早めに獣医師に相談しましょう。
参考:Nasal Tumors in Dogs: Signs, Symptoms, Treatment
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