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愛犬がずっと舐めてくる理由と対応方法

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愛犬がずっと舐めてくると、愛犬家にとってはさほど悪い気はしないものです。


しかし、その理由は何なのか気になる。

あまりにも舐めてくると心配という方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、愛犬がずっと舐めてくる理由と対応方法についてまとめました。


犬にとって舐めるというのは、表現やコミュニケーションの一部であることが多いです。

しかし必ずしもそうでない場合もあるので、今回の記事を参考にしてください。

petfriends.jp

記事を書いた人:PetFriends.jp店長 篠本

ペットフード販売士

1. はじめに

1-1. 犬が舐める行動について

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犬は、私たち人間とは異なるコミュニケーションスタイルを持っています。


犬は言葉を話すことができませんが、代わりにさまざまな身体言語を使用して感情やニーズを伝えます。

その一つが、「舐める」という行動です。


犬たちは舐める行動を通じて愛情や敬意を表現します。

あなたが帰宅したとき、犬が嬉しそうにあなたの手や顔を舐めるのを経験したこともあるでしょう。


また、ペットとしての彼らの祖先である狼が、他の群れのメンバーに対する従順の印として口元を舐めるのと同様に、犬は家族の一員である私たちに対しても同じ行動をします。


しかしながら、犬が舐める行動は愛情表現だけでなく、他の意味を持つこともあります。


例えば、犬が何かしらのストレスや不安を感じているとき、その緊張を解消するために自分自身や家具、人間を舐めることがあります。


また、体調不良や病気のサインとして異常に舐める行動を示すこともあります。

さらに、彼らは自身の顔や体を清潔に保つために自身を舐めることがあります。


このように、犬が舐める行動は彼らの感情やニーズを示す重要なツールであり、私たち飼い主にとっては彼らの心理状態を理解するための重要な手がかりとなります。

2. 犬が舐める行動の理由

2-1. 愛情表現や甘えたい、構って欲しい

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ペットとしての犬は、家族の一員として私たちに深い愛情を抱いています。


私たちが帰宅したときに嬉しそうに駆け寄り、顔や手を舐めてその喜びを表現します。

また、私たちがリラックスしているときや寝ているときに、私たちの手や足、顔を舐めることがあります。


これは私たちを好きで一緒にいることを喜んでいる表現です。


愛情表現といっても色々と理由はありますが、「大好きだから甘えたい」「遊んでほしい」という理由で、舐めることがあります。

2-2. ストレスや不安に対して

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飼い主がイライラしたり、大きな声を出したり、不安を示すと舐めてくる犬も居ます。


これは飼い主に対して「落ち着いて」「大丈夫だよ」と訴えることもあります。

人間の赤ちゃんが泣いている時に舐めて伝えてくることもあります。


そして、これは同時に犬自身も感じている不安やストレスも落ち着かせようとしていると考えられます。

雷など聞きなれない大きな音で不安を感じると舐めてくる犬もいます。


犬は私たちが思っている以上に飼い主の事を見ており、感じ、そして犬にも飼い主の感情の影響を与えているものです。

2-3. 健康問題によるもの

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犬が舐める行動には、愛情表現やストレス発散といった精神的な要素だけでなく、自身の健康問題を示す場合もあります。


特に犬自身の特定の部位に集中して頻繁に舐めている時には、そこの部分に何かしら問題を抱えている可能性があることを知っておきましょう。


一つの典型的な例として、肌の痒みや刺激を感じる場合に犬が舐める行動を行うことがあります。

アレルギーや皮膚病、寄生虫の感染などが原因で肌が痒み、それを緩和するために犬が舐めるというパターンです。

また、傷ができた場合も同様に、犬は傷口を舐めることがあります。


骨折や関節の病気で痛みがある場合には、歩きにくそうにしていないか、触ると痛がらないかなどもチェックしましょう。

2-4. 食べ物や他の動物の香りがついている

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犬の嗅覚は香りの種類によって異なりますが、人間の2千~1億倍と言われており、犬にとって香りは世界を理解する重要な手段となっています。


参考:日本警察犬協会 犬の感覚器官


ですから、犬が舐める行動は、香りに反応して行われることも少なくありません。


例えば、飼い主が食事をした後に手を洗わずに犬と接すると、犬はその手から食べ物の香りを感じ取り、それを舐めることがあります。

また、飼い主が他の動物と触れ合った後、その動物の香りがついた手や服を舐める行動も同様です。

このような行動は、犬が飼い主の行動や生活環境の変化を把握しようとする一つの手段とも言えます。

2-5. 服従心

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特に飼い主が犬を叱っている時に舐めてくることがあります。

これは敵意は無いという服従心を示しています。


狼など野生のイヌ科の動物には従順な表現として舐める行動があります。

同様に、私たち人間が犬の家族の一部であると犬も認識しているため、犬は私たちに対してもこの表現を行うと考えられています。

3. 舐める行動が問題となる場合

3-1. 感染症のリスク

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犬が人間を舐める行動は基本的には愛情表現の一部として受け取られますが、感染症のリスクが伴うこともあるという事実は知っておくべきです。


犬の口腔内にはさまざまな細菌が存在します。


例えば、口腔内常在菌であるパスツレラ菌は75%の犬が持っていると言われております。


犬にとっては常在菌でもあるので基本は心配する必要はありませんが、免疫力が低下している人や高齢者や乳児、基礎疾患を持つ人などでは、「パスツレラ感染症」という感染症を発症する可能性があります。


パスツレラ感染症は、軽い風邪の様な症状から重篤な肺炎まで呼吸器症状や、発赤・腫脹といった皮膚症状が現れるのが特徴です。

発症した場合には抗生物質で治療を行いますので必ず病院へ行きましょう。


また散歩中に他の犬のおしっこを舐める犬も多いです。

うんちを食べる食糞癖がある犬もたまにいます。


その犬の舌で、飼い主を舐めることは当然、衛生的ではありませんよね。


特に、犬が舐めた部位に傷口や皮膚の小さな切り傷があると、それが細菌の入口となり感染症を引き起こす可能性もより高まります。


基本的には口を舐めさせない方が良いと言えます。

また手足などでも傷のある場所は舐めさせない、舐めたらしっかりと洗うこともしてください。


参考:岡山県ホームぺージ パスツレラ症

3-2. 中毒物質を犬が舐めてしまう可能性

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犬は好奇心旺盛な動物ですから、私たちが見逃しがちなものに対して興味を持ち、それらを舐めたりかじったりすることがあります。


また私たちの口や手足などを舐めてきます。


しかし、これには注意が必要です。

なぜなら、家庭内や外部環境には、犬が舐めてしまうと中毒症状を引き起こす可能性のある物質が存在するからです。


参考:犬にとってNGな食べ物とは - 危険な食材とその理由を徹底解説


中には特定の食品(チョコレートやブドウなど)といった、犬にとって有毒な物質が含まれているものもあります。

これらの物質が私たちの口や手足についていて犬が舐めたり飲み込んだりすると、吐き気、下痢、嘔吐、脱力感など、様々な中毒症状を引き起こす可能性があります。

場合によっては命に関わる中毒症状になる時もあります。


食品以外にも清掃用品、家庭の化学製品、化粧品、人間用の薬品、除草剤など犬にとっては危険な物質はあります。

散歩などでむやみに舐めさえないように気を付けるのと同様に、清掃後の私たちの手足にこれらの薬品が付いている場合などもあるので注意が必要です。

4.舐める行動への対応方法

4-1. 犬がずっと舐めてくるのを止めさせる方法

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犬が何かを舐める行動は、愛情表現なのか癖であるのか、何らかのストレスや健康上の問題のサインであるのかを見極めることがまずは重要です。


健康上の問題でない場合、犬は舐めることで飼い主と愛情のコミュニケーションを取っているといえるでしょう。

それを止めさせることは飼い主としては辛いことでもあります。


しかし、特に飼い主の口を舐めることは衛生面において好ましくないことは先も述べた通りです。


止めさせる方法として、口を舐めてきた時には自分の口に手を当ててください。

ほとんどの犬はそうすると手を舐めてくるはずです。


また出来るだけ子犬の頃からトレーニングをすると有効です。

飼い主を舐めさせる癖を付けてしまうと成犬後もこの行動が定着します。

子犬の頃から舐めようとしたら優しい声でダメとコマンドを添えて指示をするようにしてください。

大きな声を上げることは逆効果になるので注意しましょう。


犬にはしつけ教室などもあるので、このような施設を活用するのも有効です。


参考:EPEAK 愛犬との絆を深めるしつけ教室


また、ストレスや不安で舐めることも多いので、生活にストレスを与えないように注意しましょう。


飼い主が美味しい物を食べたために、口をペロペロと舐めてこようとする場合は結構あります。

人間には大丈夫でも犬にとってNGな食べ物は結構多いものです。

犬にとってはそんなことが分かるはずもなく、単純に美味しそうな香りがするため成分をもらおうとしているのでしょう。


食べたら口をすすぎ、手などもしっかりと洗い人間の食べ物の香りを無くすようにして犬とコミュニケーションを取るようにしましょう。

4-2. 獣医師との相談

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犬自身の特定の部位を舐める行動を示す場合には、それが何らかの健康上の問題を示している可能性があるため、必ず専門家の意見を求めることが重要です。


動物病院へ連れていき、獣医師の診察を受けるようにしましょう。

5. まとめ

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今回の記事では「愛犬がずっと舐めてくる理由と対応方法」について書きました。


愛犬がずっと舐めてくる行動には、コミュニケーションとして愛犬が愛情を示すことが多いです。


愛犬家の私たちにとって愛情表現は嬉しいものの、犬の口には感染症のリスクとなる細菌が存在します。

一方で、人間の口にも犬にとって有害な食品が付いている場合もあり、お互いにとって口を舐めさせることはデメリットが多いです。

まずは口を舐めさせる癖をつけさせないようにしましょう。


犬は私たち人間のことをよく観察しており、私たちの内面的な部分も驚くほど感じ取ります。


愛犬がずっと舐めてくる行動には、意味のあることです。

ストレスや不安、そして健康問題の兆候となる可能性もありますので、その行動が単に愛情表現なのか、それとも他の意味があるのかも考えるようにしてみてください。

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