目次
1. はじめに
1-1. 犬は旅行でストレスを感じるのか?
私たちにとって旅行は楽しい時間ですが、それは犬にとっても同じなのでしょうか?
実は犬にとって新しい環境や変化は、ストレスとなる可能性があります。
犬は習慣動物であり、日常のルーチンが崩れると不安を感じることが多いです。
しかし、このようなストレスは適切なケアと注意によって軽減することができます。
この記事では、犬が旅行でどのようなストレスを感じるのか、どのような犬が特にストレスを感じやすいのか、そしてストレスを最小限に抑えるためにどのような対策が有効なのかについて詳しく解説します。
愛犬と一緒にストレスフリーな旅行を楽しむためのコツを紹介していきます。
2. 犬が旅行で感じるストレスの原因
2-1. 慣れない環境の変化
犬は基本的に習慣(ルーチン)を好む動物です。
私達人間でも知らない場所に行くことは、好奇心を感じると同時に多少の不安も感じるものです。
犬にとっても突然の環境の変化は、人間以上に大きなストレスとなる可能性があります。
例えば、初めての場所での宿泊は、愛犬にとっては全くの未知の環境です。
寝る場所、気温、トイレ、匂い、知らない音など普段と違う環境変化にストレスを感じます。
また、飼い主がお出掛け時に普段付けない香水を使うなどして、違う匂いがストレスとなってしまう場合もあります。
2-2. 長時間の乗り物移動
車や飛行機、列車での長時間の移動は、犬にとってストレスとなる場合があります。
特に飛行機では気圧の変化や狭い空間、エンジンの騒音などがストレスとなることが多いです。
車での移動においても、長時間同じ姿勢でいることや、または動き回れないことがストレスにつながることがあります。
2-3. 知らない人との接触
犬は社交的な動物でありながら、知らない人や他の動物との初対面はストレスを感じる場合があります。
特に、他の犬や人々が多くいる場所では、愛犬は過度に興奮したり、逆に怯えることがあります。
2-4. 運動不足や食事
旅行中は日常とは違い、十分な運動をする機会が減る場合があります。
特に長時間の移動は運動不足となります。
これによって、愛犬のストレスが高まる可能性があります。
また、旅行先での食事が普段食べていない食事だったり、食事の時間が不規則になると、それもまた犬にとってのストレスになる場合があります。
3. 犬のストレスを軽減するための対策
3-1. 事前の準備
ストレスフリーな旅行のためには、事前の準備が必要です。
まず、乗り物に慣れておくことが長期的に考えた対策の一つです。
飛行機は頻繁には難しいですが、実際に愛犬とお出掛けとなると車での移動になることが多いでしょう。
普段から車で買い物に行く際に一緒に連れて行くなど、短時間でも乗り物に乗ることを習慣として事前準備しておくことが有効となります。
これは犬の乗り物酔い対策ともなります。
また、その際には犬用のキャリーバッグやケージを用意し、事前にその中で少し時間を過ごさせることで、ケースに対しても愛犬が慣れるようにしましょう。
また、旅行時には普段から食べ慣れているドッグフードを準備したり、行先の環境(高温・低温、湿度など)に合わせたアイテムを準備することも有効でしょう。
3-2. 移動中の工夫
犬は長時間の移動を苦手とする場合があります。
途中で頻繁に休憩を取る、水分を補給する、短い散歩をするなど、小さな工夫がストレスを大きく減らします。
移動手段によっては、犬専用のシートやベルトを使い、愛犬の安全を確保することも重要です。
3-3. 宿泊先での配慮
そのために注意することは、自分の家と同じような環境を作ることです。
愛犬のお気に入りのおもちゃやベッド、毛布などを持参することがお勧めです。
また、宿泊先では宿泊先のルールがあります。
行動ルール(散歩の時間、食事の場所等)を事前に確認して、それに愛犬が従えるかどうかも確認しておきましょう。
4. ストレスを感じやすい犬の特徴
4-1. どんな犬が旅行でストレスを溜めやすいのか?
旅行先で犬がストレスを感じると言っても、感じ方は犬それぞれです。
ストレスを感じにくい犬もいれば、感じやすい犬もいます。
ストレスを感じやすい犬には、いくつかの特徴があります。
「過度に人見知りする犬」、「怖がりの犬」、「普段から動き回ってジッとしているのが苦手な犬」、「シニア犬」などがストレスを感じやすい犬として挙げられます。
過去の経験が少ない(社会化が不足している)犬や、一度ストレスの原因となる出来事(急な音、他の動物とのトラブル等)を経験している犬も、新しい環境や未知の事態に対して敏感で、ストレスを感じやすい傾向にあります。
このような特徴を持つ犬に対しては、予めストレスのサインを知っておき、それが現れた際にはすぐに対処できるようにしておきましょう。
5. ストレスサインとサインが見られた場合の対処法
5-1. ストレスサイン
犬がストレスを感じているとき、その症状はサインとして様々な形で表れます。
このサインをカーミングシグナルと言います。
人間でも目が泳いだり、机を指先でたたいたり、貧乏ゆすりしたりとカーミングシグナルをすることがあります。
犬の場合は、「あくび」、「目を合わせない」、「震える」、「前足を舐める」、「うろうろする」、「眉尻を下げる」、「食欲低下」、「排便排尿しなくなる」、「身体が固まる」などがあります。
もし犬が旅行中にこれらの症状の一つまたは複数を示している場合、それはストレスが原因かもしれません。
しかし、これらは何かしらの病気の場合もあります。
ストレスサインが見られた場合には、その時の状況をよく観察して判断しましょう。
サインに気が付くためには、普段から愛犬の様子を観察しておき、変化を見逃さないことが大切です!
5-2. ストレスを和らげるアイテムやサービスなど対処法
ストレスサインが見られた場合には、その原因を取り除くことが最も効果的で、そのためには普段から慣れている環境に出来るだけ近づけることとなります。
好きなおもちゃや匂いなどが役立つでしょう。
5-3. ペットホテルに預けることはストレス対処法となるか?
愛犬家にとって、愛犬と一緒に旅行することは楽しみでもあり、一緒に連れて行く人が多いでしょう。
しかし、場所や期間の問題や、犬にストレスが掛かる可能性からと、ペットホテルに預けて旅行へ行くという方もいるかもしれません。
確かにペットホテルに預ける選択肢はありますが、これが必ずしもストレス対処法に繋がる訳ではありません。
犬によっては、飼い主から離れることだけでなく、ペットホテルという慣れない環境がストレスとなる場合もあるため、この選択肢が適しているかどうかは慎重に判断する必要があります。
どうしても預ける場合には、家族の人に家に来てもらうなどして留守番する方がストレスは少なくなるでしょう。
6. 愛犬とストレスフリーな旅行を
旅行は楽しいものであるべきですが、愛犬にとっては必ずしもそうでない場合もあります。
しかし、適切な準備と対策を講じれば、愛犬も一緒に楽しい時間を過ごすことができます。
最近は愛犬と一緒に泊まれるホテルや旅館も増えました。
これらの宿泊施設は犬が快適に過ごせるように様々な工夫がされています。
ホームぺージや電話で確認して、愛犬が快適に過ごせる宿泊施設を選びましょう。
また、移動中でも最近はドッグランがあるサービスエリアなども見かけるようになりました。
自分の愛犬がストレスを感じやすい犬かどうかを予め確認しておきましょう。
そして犬は習慣の動物です。
近距離の買い物時など頻繁に車に乗せる、知らない散歩コースを歩くようにする、知らない人や犬にも散歩中に会わせるようにするなどして、小さな変化の習慣を付けておけば変化に対するストレスを減らすことが出来ます。
愛犬と一緒にストレスフリーな旅行を楽しんでくださいね。
当店のメルマガではワンちゃんに役立てる様々な情報を週に1回のペースで無料で配信させていただいております。
また、新商品が出た際にはメルマガ会員さんには先にご紹介したり、限定クーポンも配布しております。
メルマガ登録いただきますと、「ワンちゃんとのしあわせな暮らし方-初級者~中級者向け」電子書籍をプレゼントさせていただきます。
下のボタンをクリックするといつでも観ることが出来ますので、ぜひお受け取りください!