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共働き必見!犬の留守番が12時間は長くてかわいそう?

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犬の留守番の時間が12時間ともなるとかわいそうで、共働きの飼い主さんにとっては大きな悩みですよね。


犬にとって留守番をするということは、どのような影響があるのでしょうか。


この記事では、長時間の留守番が犬に与える影響と、留守番中の犬の行動について、また留守番対策なども詳しく解説します。

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記事を書いた人:PetFriends.jp店長 篠本

ペットフード販売士

1. はじめに

1.1 犬が留守番することはかわいそう?

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多くの飼い主が共働きの現代において、犬を留守番させることは避けられない現実です。


しかし本来、犬は群れで生活する動物であり、一人で過ごすことは得意ではありません。


長時間の留守番は犬にとって大きなストレスになる可能性があるため、留守番をさせる際には慎重な検討が必要です。


特に子犬期は注意が必要です。

一度に食べられる量が少ないので、1日に3回以上の食事を必要となることがあります。

また、トイレの頻度も多く、トイレトレーニングにも影響を与える可能性があるためです。


シニア犬も留守番が難しいケースが増えます。

年を取るにつれて排泄の間隔が短くなり、体が不自由になることが多いためです。


犬が留守番することをかわいそうと捉えるかどうかは飼い主の捉え方次第の部分もありますが、特に長時間となると犬にとって留守番はストレスになり得るため、正直おすすめではありません。


しかし、私達現代人にとって日常が忙しいのも現実であり、全く留守番をするという機会がゼロなのも難しい話ではあります。


そのため、犬が留守番をしても大丈夫というトレーニングをしたり環境を整えること、留守番する機会が多すぎない、このバランスをとることが最も大切と言えるでしょう。

2. 犬の留守番が12時間という長時間は可能か?

2.1 12時間の留守番が犬に与える影響

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現代社会において、共働きや一人暮らしの家庭では、犬を12時間などと長時間留守番させることもしばしば発生するかと思います。


犬の留守番時間には、「何時間まで大丈夫」という明確な基準は存在しません。


しかし、一般的に飼い主との時間が短くなると分離不安とそれに関連する行動のリスクが高くなってくると考えられています。


イギリスのリンカーン大学の研究によると、犬の分離不安として、うつ病、破壊的行動、発声 (泣き言、吠え声、または遠吠え)、または家を汚すことなどが挙げられています。


また、イギリスの動物保護団体ドッグズトラスト(Dogs Trust)は、留守番時間の長さと分離不安に関連する行動について調査を実施しました。


この調査は2回行われており、最初の調査では2020年2月の最初のロックダウン時の犬の行動について飼い主に尋ねました。

その後、制限が緩和された2020 年10 月に再度調査を行ったというもの。


これはロックダウンで飼い主が犬と一緒に過ごす時間が自然と長くなったことに対する、犬への影響を調査したものになります。


結果より分かったことは、以下の通りです。


・すでに不安分離行動を示していた犬の2頭に1頭が不安分離行動を示さなくなった。


・不安分離行動を示さなかった犬の10頭中1頭で不安分離行動が新たに見つかった。


・ロックダウン中に一人で過ごす時間が最も減った犬が、再び留守番が長くなった時に不安分離行動を発症するリスクが最も高かった。


・ 不安分離行動を示すリスクは、ロックダウン中に一人で過ごす時間の変化と関連していることが判明した。


・犬が不安分離行動を示し始めるリスクは高齢の犬ほどリスクが高いことが判明した。


この研究発表では、対策までは言及されていませんが、日常生活の変化と飼い主との時間、留守番の時間が犬の分離不安に大きく関連していることを示しています。


また、犬は基本的には1日に2回の食事が必要です。

子犬の場合には一度に食べられる量が少ないので、1日に3回以上の食事を必要とすることがあります。

長時間留守番をさせると、低血糖や消化不良を引き起こすリスクがあります。


さらに、外でしかトイレができない犬や、ケージで過ごしている場合には食糞の癖がついてしまうなどの影響も懸念されます​。


参考:Developing Diagnostic Frameworks in Veterinary Behavioral Medicine: Disambiguating Separation Related Problems in Dogs

参考:Impact of Changes in Time Left Alone on Separation-Related Behaviour in UK Pet Dogs

3.共働き家庭での留守番対策

3.1 留守番中の環境整備と安心感を高める工夫

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共働きなどで、どうしても留守番をさせる場合には、トレーニングと留守番中に安心して過ごせる環境を整えることが非常に重要です。

適切な環境が整っていない場合、犬は不安を感じ、イタズラや吠え続けるなどの問題行動を引き起こす可能性があります​​。


留守番トレーニングのポイントは以下の3つとなります。


1、新しい環境にならす

特に買い始めの場合は初めの2週間程度は家に居てあげることで、環境に慣れさせる事が大切です。


2、家に慣れたら、ケージやサークル、トイレなどに慣れるトレーニングを行う。(早期ほど有効)

飼い主が家に居てもケージやサークルに入れる時間を作りましょう。


3、ケージやサークルに慣れてきたら、留守番トレーニングを短い時間から行う。

初めは数分だけ部屋から出るなどから始めて、徐々に時間を伸ばしていきましょう。


犬が留守番できるかは、飼い主への信頼関係が大きな鍵です。

また戻ってきてくれるという認識が出来ると留守番も我慢できるようになります。


また、留守番をさせるという大前提に、【安全面を確保する】ということがあります。

悪戯で破損させたり、誤嚥するようなものが落ちていないか、コンセントのコードが噛める位置にないかなど安全面をしっかりと確保しましょう。


次に【快適に過ごせる環境】にしておきましょう。

ケージやサークル内に入ると好き勝手に移動できません。

直射日光やエアコンの風などが直接あたるとストレスになります。

愛犬に合わせて室温や湿度など快適に過ごせるように気を配りましょう。


次に安心できるお気に入りのおもちゃを用意しておくと、良いです。

合わせて、留守番の様子が確認できる、見守りカメラなどもあると安心できますね。


参考:Furbo



飲み水も忘れずに用意しましょう。


共働きで犬の留守番時間が12時間してしまうなど、長時間に渡る場合には自動給餌器などを使うのも有効です。

ただし、いたずらをして破壊してしまい、破片などを誤飲してしまう可能性もあるので十分に注意して使いましょう。


最後に、留守番前と後の注意事項ですが、犬は日常と違う環境に敏感です。

そのため、「いつもと同じ」環境の維持が大切となってきます。


出掛ける前に過剰に構ったり、返ってきた後も洗濯物をたたむ、食事を作るなどの日常ルーチンを淡々とすることです。


飼い主にとっても留守番を頑張っている愛犬に、つい過剰に構ってしまいがちですが、留守番が「当たり前のこと」であることを意識させましょう。

4. 犬の掘る行動への対応方法

4.1 ペットシッターやペットホテルの活用

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犬の留守番が自宅で難しい場合には、ペットシッターやペットホテルの利用は、共働きの飼い主にとって有効なオプションです。


留守番中の犬にとって最もストレスが少ないのは自宅での留守番ですが、ペットシッターを利用する際は、自宅に他人を入れることに対する不安を軽減するための工夫がされています。


例えば、身元もはっきりとした研修を修了したペットシッターしか居ない、事前の顔合わせなどの工夫がされています​。

細かいサービス内容は会社によって異なるので、安心できる会社を利用しましょう。


一方、ペットホテルの品質は場所によって大きく異なります。

トリミングサロンやペットショップが運営している場合や、個人が自宅でペットホテルを経営している場合などがあります。


ペットホテルを選ぶ際は、犬の行動学や習性を理解しているか、狭いケージに入れっぱなしにしないか、頻繁にコミュニケーションを取るか、迷子や病気のリスクに対処できるかなど、いくつかのチェックポイントを考慮することが重要です​​​​。


ペットシッター:日本ペットシッターサービス

ペットホテル:ペットホテル村

4.2 近隣の支援とコミュニティの活用

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世帯の異なる家族や友人、愛犬家同士と交流を持つことも有効です。


信頼できる「犬友」や家族の存在は、留守にしないといけない飼い主にとっても犬にとっても大きな助けとなります。

犬を預ける際には、ケガや体調不良の対処方法についても事前に確認しておくことが重要です​​。


その際には留守番中に万が一の事態が発生した場合のために、かかりつけの動物病院などの連絡先をまとめておくことも重要です​​。

5. まとめ

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犬の12時間以上の留守番は、精神的、身体的なストレスを与える可能性が大きく、かわいそうと思う方も多いのではないでしょうか。


実際に長時間の留守番は犬にとっては負担が多く、おすすめではありません。


しかし、共働きの家庭では、犬の長時間の留守番が避けられない現実でもあります。


そんな時には、徐々に慣らしていくなど適切な対策を施すことで、出来るだけ愛犬の安心感を保ち、ストレスを軽減する工夫をしましょう。


共働きの家庭で愛犬が12時間などといった長時間の留守番が難しい場合には、ペットシッターなどの代替策を利用することも検討しましょう。


共働きの家庭で犬を飼うことは、計画と愛情が必要です。

留守番中の愛犬のことを考え、適切なケアを行うことが、愛犬との幸せな共生への鍵となります。


愛犬の幸せを第一に考え、長時間の留守番にも最適な対策を施してあげてくださいね!

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