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犬がたまにおしり歩きをする原因:嬉しいときにおしり歩きをするのか?

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犬がおしり歩きをするのは嬉しいからなのでしょうか?


犬がおしり歩きをする主な理由は、おしりの不調や皮膚の炎症などが引き起こすことが多く、愛犬が何らかの不快感を感じているサインかもしれません。


定期的な健康チェックと適切なケアで、愛犬の快適な生活をサポートしましょう。

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記事を書いた人:PetFriends.jp店長 篠本

ペットフード販売士

1. はじめに

1.1 犬のおしり歩きとは

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犬がおしり歩きをするというのは、犬が座った状態でお尻を地面につけ、前足だけを使って体を引きずるように動く行動のことを指します。


見たことがある飼い主さまも多いのではないでしょうか。

2. 犬がおしり歩きをする原因

2.1 犬は嬉しい時におしり歩きをするのか?

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犬がおしり歩きをする行動は、喜びの表現だと解釈している方も多いようですが、実際にはこの行動が直接的な喜びのサインであるという科学的な証拠は現在のところありません。


おしり歩きは主に、犬が肛門周辺に何らかの不快感を感じているときに見られる行動です。

この不快感の原因としては、肛門腺の問題や皮膚のかゆみが挙げられます。


犬の癖として、嬉しいとおしり歩きをする犬もいるかもしれませんが、喜びや興奮を示す一般的な犬の行動として認識されているのは、尾を振る、跳ねる、元気よく走り回るなどです。

2.2 犬はストレスが溜まるとおしり歩きをするのか?

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犬がストレスを感じているとき、様々な行動を示すことがありますが、おしり歩きが直接的なストレスと関連づけられる科学的な証拠もありません。


しかし、肛門周辺の物理的な不快感によるストレスとしておしり歩きをするといった、間接的要因としては十分にありえるでしょう。

2.3 犬は椎間板ヘルニアになるとおしり歩きをするのか?

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犬が椎間板ヘルニアになると、多くの場合、痛みや不快感を感じることがあります。


椎間板ヘルニアとは、椎間板(脊椎の間にあるクッションの役割を果たす組織)が突出し、神経に圧迫を与える状態を指します。


これにより犬は、痛みやしびれ、場合によっては麻痺による歩行困難を示す場合があります。


「腰を持ち上げられない」「後ろ足を引きずる」ような状態から、一見おしり歩きをしているように見えることがあります。


特にダックスフンドやペキニーズなどの短足犬種は、椎間板ヘルニアの発症リスクが高いとされています。

2.4 犬のお尻にかゆみや違和感があるとおしり歩きをするのか?

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犬がおしり歩きをする行動の主な理由は、お尻周辺に何らかの違和感やかゆみがあるときです。


特に、肛門嚢炎や寄生虫の感染、アレルギー反応、皮膚炎などが原因でおしり歩きをすることがあります。


【肛門嚢炎】

犬には肛門の両側に小さな袋、いわゆる肛門嚢(腺)があり、これが正常に機能しないと、袋が詰まってしまいます。

この詰まりが炎症を引き起こし、犬はかゆみや不快感を感じるためにおしりを地面にこすりつける行動に出ることがあります。


【寄生虫】

寄生虫の感染、特に条虫は犬の肛門周辺に強いかゆみを引き起こすことがあります。

これにより、犬は自分のお尻を地面にこすりつけることでかゆみを和らげようとします。


【アレルギーと皮膚炎】

食物アレルギーや環境アレルギーによる皮膚炎も、犬がおしり歩きをする一因となります。

アレルギーによる皮膚の炎症は、犬にとって非常に不快で、彼らはそれを和らげるためにさまざまな方法で反応します。

3. 犬の肛門腺について知っておこう

3.1 肛門腺の役割と病気

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肛門腺は、犬の肛門の両側4、5時方向と7、8時方向に位置し、特有の匂いを分泌する小さな腺です。


この腺からは、独特の匂いの液体が分泌され、犬が便をする際に自然とこの液体が排出され、縄張りや身元を示すサインとして機能します。

通常、この過程は自然に行われますが、肛門腺が詰まったり、感染したりすると、犬は不快感や痛みを感じることがあります。


【肛門腺絞りの必要性】

肛門腺が正常に機能しないと、液体が蓄積し、腫れや感染を引き起こすことがあります。

この問題が、犬が地面にお尻をこすりつける「おしり歩き」の一因となります。

肛門腺の問題は、特に小型犬に多く見られますが、どの犬にも起こり得ます。


肛門腺絞りは、これらの液体を手動で押し出し、腺を空にするプロセスです。

定期的な絞りが必要な犬もいれば、自然と分泌液を排出できれれば特に必要ない犬もいます。


また、肛門腺絞りをした後に肛門腺を刺激したため、おしり歩きをする場合もあります。



【肛門腺絞りの方法】

肛門腺絞りは、獣医師またはトリマーによって行われることが多いです。

専門家でなくても行うことができますが、不適切に行うと腺を傷つけるリスクもあるため、専門家に任せるのが最良です。


参考:【完全保存版】獣医師が解説する肛門腺絞り【徹底解説】

【肛門腺絞りの頻度】

絞りの頻度は犬によって異なります。

頻繁に肛門腺の問題を抱える犬もいます。


犬が頻繁におしり歩きをする、肛門を舐める、座る際に不快そうな様子を見せるなどのサインが見られた場合には、一度は獣医師に相談することが重要です。

4. まとめ(おしり歩きの注意点と対処法

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今回の記事では犬のおしり歩きについて解説しました。


犬がおしり歩きをする行動は、主に肛門腺の問題、皮膚のかゆみ、椎間板ヘルニア、ストレスなど、様々な健康問題を示す可能性がありますが、中でも肛門周囲の問題である可能性が高いです。


肛門腺が詰まると、犬は地面にお尻をこすりつけて不快感を解消しようとしますが、これが感染を引き起こすこともあります。


一時的なおしり歩きであれば心配する必要がありません。

しかし、頻繁におしり歩きをするようであれば、動物病院へ連れて行きましょう。

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