犬にデンタルケアは必要なのでしょうか?
愛犬の口が臭い。
こんなことありませんか?
実は犬も人間と同じく口内環境が全身の健康状態に深く関わっています。
雑食性である犬は特に口内環境が悪化しやすく、それを放置すると病気の原因になる場合があります。
その理由として、犬の唾液はアルカリ性であるため歯石に変わるスピードが人間よりも早く、食事6〜8時間後に歯石が付き始め、3日〜5日後には歯石に変わると言われております。
実際に3歳以上の犬の約80%は歯周病もしくはその予備軍といわれています。
目次
1. なぜ犬のデンタルケアが必要なのか
1-1. 口内環境と全身の健康の間に存在する密接な関係
犬の口内環境は実は口腔内の健康だけにとどまらず、全身の健康状態を左右します。
適切なデンタルケアがなされていないと、口腔内細菌の増殖が進み、それが原因で歯石や歯周病を引き起こす可能性があります。
加えて、口内病変から細菌が血流に乗って全身に広がるリスクもあるのです。
このように、口腔内疾患は全身の病気を引き起こす可能性があるため、デンタルケアは犬の健康のために必要不可欠な行為と言えるでしょう。
愛犬の心身の健康を維持し、いつまでも元気に過ごせるようにするために、食事や運動だけでなく口腔内環境にも目を向けるようにしましょう。
1-2. 放置した悪い口内環境が引き起こす可能性のある疾患
愛犬の口腔内環境の原因を放置すると、その原因である口内細菌の増殖が進行し、歯周病や歯石などを引き起こすことがあります。
さらにそれらが進行し放置された場合、口内から細菌が血流に乗って全身へ広がり、心臓や腎臓などの重要な器官に影響を及ぼす可能性もあります。
口腔内疾患は他の疾患と異なり、自覚症状が出づらいため気づきにくいという特徴があります。
そのため、予防は早めに始めることが大切となります。
口腔内環境の悪化のサインの一つが口臭です。
愛犬の口臭をただの「独特の臭い」と考えるのではなく、愛犬の健康状態のサインと考えるようにしましょう。
2. 犬のデンタルケアの基本
我々人間と同じように、愛犬の口腔衛生も十分に重視するべきですが、鍵となってくるのが「歯石」です。
歯石を付かないようにするために、歯磨きや食事の選び方などが欠かせません。
これからは、犬の健康を維持するために最も重要なデンタルケアの基本について詳しく説明します。
2-1. 適切なフード選び
まず、犬の歯の健康を維持するためには、食事内容が非常に重要です。
歯石が付きにくいドッグフードというものも販売されているので、特に気にされる方はそのようなドッグフードを使うことも検討するのも良いかと思います。
また、専用フードとまではいかなくても歯石が付きにくいドッグフードを利用したいと考えている方は、ドライフードを選択されることをお勧めします。
ドライフードの水分量は約10%ですので、堅いため犬はよく噛み、唾液が分泌されやすくなり、
結果として歯石の防止をサポートします。
2-2. 日々の歯磨きの重要性
人間と同じで定期的な歯磨きは、犬の口臭や歯石対策に最も基本で効果的な手段です。
犬は口を触られることを基本的に嫌がります。
そのため、まずはコミュニケーションの一環として早いうちから口を触れさせることから始め、歯磨きの習慣を身につけさせるようにしましょう。
どうしても出来ない場合の代替手段として、デンタルケア専用のおやつやおもちゃなども売っています。
しかし、歯ブラシと歯磨き粉を使用した日々のブラッシングが最も効果的なのです。
2-3. 歯石とその取り方
歯石は、歯垢(プラーク)が硬化してできるもので、口の中が常にベトベトとした感じがする、口臭が気になるといった症状を引き起こします。
また、歯石は歯周病を引き起こす大きな要因となります。
つまり、歯石を溜めないことが口腔内環境を整える上で最も大切なことです。
歯石が溜まってしまった時には歯石を除去するしかありません。
しかし、この歯石を取るには専用の道具が必要で、自宅で取ることは不可能です。
愛犬の歯石を取る場合には動物病院に連れて行きましょう。
基本的に動物病院で歯石を取るには全身麻酔で行うので、歯石を取ること自体に大きなリスクがある訳です。
そのため、歯石が溜まらないように予防ケアを行うことが最もリスクが低く効果的な対策となります。
3. 磨きの方法とコツ
歯磨きとは、多くの人が日常的に行なっている口腔衛生の一つですが、正しい方法で実行していると言えるでしょうか。
歯ブラシの選び方から歯磨きのテクニック、さらには歯磨きを嫌がる犬への対処法まで、総合的な視点から歯磨きの方法とそのコツを紹介していきます。
3-1. 使用する歯ブラシの選び方
歯ブラシの選び方は、犬用の歯ブラシが売られていますのでそちらを選ぶようにしましょう。
形や硬さなど様々ですが、もっとも大切なことは愛犬が嫌がらないで口に入れさせてくれるものだということです。
次に飼い主が使いやすいものを選ばれると良いです。
指にはめるタイプなどもあります。
3-2. 歯磨きを嫌がる犬に対する対処法
当たり前ですが、犬は自ら歯を磨く動物ではありません。
そのため、歯磨きを嫌がる犬が多いのも事実です。
そんな場合は、まず口を触ることからスタートさせましょう。
次に歯茎を触ることに慣れさせます。
このように簡単なステップを踏ませることで慣れさせるのが最も効果的です。
また、歯磨きが楽しいと思わせることも大切です。
犬用の歯ブラシを与え、興味を引きつけて遊ばせるのもOKです。
犬用歯磨きゲルを塗り、味わいながら慣れていくのも効果的です。
また、歯ブラシに抵抗がある場合は、指サックタイプの歯ブラシやガーゼやマウススプレーでケアを試すのも一つです。
いずれにしましても、慣れですので、飼い主が根負けしないしないように、少しづつでも良いので続けるようにしてください。
3-2. 効果的な磨き方のテクニック
歯磨きの効果を高めるためには、正しい磨き方が重要です。
まず、小さなブラシを45度の角度で歯と歯ぐきに当て、ゆっくりと往復させます。
歯を磨きながら歯ぐきをマッサージするように磨きましょう。
前歯の裏側や奥歯の内側も忘れずに磨くことが大切ですが、慣れないうちは外側だけでも構いません。
慣れたら内側も磨くようにしましょう。
最も汚れがつきやすいのは、第4前臼歯。
上あごにある一番大きな奥歯です。
4. 犬向けデンタルケア商品
4-1. デンタルガム
参考:ライオン (LION) ペットキッス (PETKISS) 犬用おやつ 食後の歯みがきガム 小型犬用 ジャンボパック 200gx2袋 (まとめ買い)
デンタルガムは、彼らの口腔内を清潔に保つために有効なツールであり、その選び方一つで口臭予防に大きな差が出ることもあります。
基本的には、原材料が自然由来であり、添加物や人工的な色素が少ないものを選ぶことが一つのポイントです。
ガムに含まれる有効成分にも注目しましょう。
また、デンタルガムは硬い方が良いと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
硬すぎて歯が欠けたり傷つけるのでは意味がないので程よい硬さが良いです。
それよりも、歯の隙間に密着できる形状であったり、愛犬が好む味や匂いを中心に選びましょう。
4-1. サプリメント
デンタルガムと同じように、口腔内の健康補助としてサプリメントを活用するのも有効です。
サプリメントにも色々な商品がありますが、身体の中からケアのサポートが出来ること、また腸内環境などのサポートも出来ることが魅力です。
5. まとめ
犬も人間と同じく、歯周病や口臭、虫歯にならないように、日々の歯磨きでケアすることが大切です。
口内の衛生状態が悪くなると、歯周病などの口内疾患を招きます。
これらが原因で腎臓などの全身に影響を積極的に与えることが報告されています。
口腔内環境を守るということは、愛犬の寿命を守るということでもあるのです。
口臭というのは口腔内環境を示すバロメーターです。
3歳以上の犬の約80%は歯周病もしくはその予備軍といわれていることから分かるように、犬の口臭を当然のように考えている方もいるようですが、口臭がするということは口腔内環境が良くないという可能性が非常に高いです。
これを防ぐには、人間と同じく毎日歯磨きを行うことが不可欠でしょう。
犬の歯磨きは、飼い主にとっては少し面倒かもしれませんが、愛犬の健康と命のためには欠かせないケアとなります。
また、デンタルケア商品を使うことでより良い環境になる様にして愛犬の健康を守っていきましょう。
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