目次
1. はじめに
ビール好きな愛犬家の人にとっては、「愛犬と晩酌を一緒に出来たらいいな」。
このように考えてる方もいるかもしれませんね。
愛犬との時間は何にも代えがたい貴重なものであり、愛犬と一緒に過ごす毎日は、私たちにとって幸せで満足感に満ち溢れたものになります。
しかし、ビールを犬に飲ませても大丈夫なのでしょうか?
また、もしダメなら犬専用のビールはあるのでしょうか?
この記事では、犬とビールに関することをまとめました。
1-1.犬が人間のビールを飲んで良いのか?
結論から先に言いますと、犬が人間のビールを飲むことはダメです。
犬がビールの泡や香りが犬の好奇心をくすぐることがあるかもしれませんが、人間のビールは犬にとって安全ではないのが現実です。
【ビールの成分】
人間のビールには、アルコールやホップ、酵母、そしてその他の成分が含まれています。これらの成分は、犬にとっては有害です。
【アルコールの危険性】
特にアルコールは犬の肝臓に重大なダメージを与える可能性があり、犬にとって有害です。
アルコール中毒の症状には、嘔吐、下痢、協調運動の喪失、呼吸困難、そして意識の喪失などが含まれます。
このことから分かるように、ビールに限らず、焼酎、ワイン、日本酒、シャンパンなどでも同じです。
また、現在では各家庭に消毒用のアルコールが置いてある家も多いかと思います。
消毒用アルコールのアルコール度数は75%くらいあることも多く、かなり高濃度です。
アルコール度数が高いほど少量で中毒を起こす率が高くなりますので、注意しましょう。
【ホップの危険性】
ビールの成分の一つであるホップは、アサ科の多年草でビールに苦みと香りと泡を与える主原料の一つです。
参考:ホップ(ウィキペディア)
しかし、犬にとって非常に危険で、ホップ中毒を引き起こす可能性があります。
ホップ中毒の症状には、高体温、心拍数の増加、嘔吐、腹痛などの症状がおこります。
ホップ中毒の怖いところは、死亡率が高いところで、集中治療を受けたにもかかわらず、5頭中4頭の犬が死亡したというデータもあります。
1-2. 犬がビールを飲んでしまった時の対処方法
犬はアルコールの影響を受けやすく、少量でも中毒を発生する場合があります。
アルコールを飲んでから15分~2時間以内に、ふらついたり、興奮したり、運動失調、反射神経の低下、横に倒れる、意識消失などの症状が現れることがあります。
症状が重いと心停止に陥ったりすることがあります。
特に子犬は体が小さく臓器系が未熟であるためより危険性が高くなります。
ビールを飲んでしまったら、すぐに病院へ連れていく事をお勧めいたします。
2. 犬はノンアルコールビールなら飲んでも良いのか?
ノンアルコールビールはアルコールゼロと考えられているため、人間もビールを飲みたいけどアルコールを取りたくない時に飲まれる方がいます。
そのためノンアルコールビールならOKだろうと考えるかもしれませんね。
しかし、ノンアルコールという定義を日本の酒税法から見ると、ノンアルコールは一般的にアルコール度数が1%未満の飲料のことを指します。
つまり、ノンアルコールビールでも0.99%までのアルコールが入っているビールもある可能性があるということです。
また、ノンアルコールビールにもホップは含まれているため、犬にとってはNGです。
3. 犬専用のビールが存在する
実は、犬専用のビールというものは存在します。
例えば以下の犬専用ビールがあります。
【Busch Dog Brew】
まずはバドワイザーで有名なアンハイザーブッシュというビール会社が開発した犬専用のビール。
2014年の4月に販売したところわずか24時間で完売したそうです。
参考:Busch Beer Wants To Hire Your Pup As The Brand's First-Ever Chief Tasting Officer
しかし、現在、公式Webサイトでの販売ページがなくなっており、なぜ無くなったのかは不明です。
【Good Boy Dog Beer】
次にGood Boy Dog Beerというビール。
こちらは、発酵過程を省いてアルコールとホップはもちろん入っていない様です。
主な成分は、無塩のナッツ、全粒オーツ麦、それにシナモンなど、
【SNUFFLE】
こちらはベルギーで発売されている犬専用のビール。
主成分は鶏肉と大麦エキスと麦芽でこれにミネラルやビタミンなどをプラスした飲み物となっています。
もちろん、アルコールや炭酸なども含まれていないようです。
正直、成分を見ているとビールという名前を付けている他の飲み物と言うイメージですね。
日本国産の犬専用ビールと言うのは現在のところ無いようです。
4. まとめ(犬とビールを楽しむ方法)
これまでから分かる様に、愛犬と晩酌を楽しみたくても、犬にとって人間のビールは、ノンアルコールビールも含めてダメな事は分かって頂けたかと思います。
特にアルコールとホップは犬にとっては重度の中毒を起こす成分ですので、少量でもダメです。
そのため、犬専用ビールも実態は缶や瓶がビール風で、中身は犬用スープと言っても過言ではありません。
犬と晩酌を楽しむ方法としては雰囲気を楽しむことまでとなるでしょう。
家の中のみならず、時にはキャンプや屋外で雰囲気を楽しむのも良い思い出作りとなります。
犬にとっては、ビールでなくても大好きな飼い主と一緒に居られるだけで幸せなはずです。
雰囲気を楽しみながら沢山の思い出を作ってあげてください。
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