あなたの愛犬は、ずっと洗ってないなどしていませんか?
そもそも犬は洗う必要があるのでしょうか?
必要があるのであれば、どのくらいの頻度で行えば良いのでしょうか?
この記事では、愛犬の皮膚と毛の健康維持に必要なケア方法を徹底的に解説します。
目次
1. なぜ愛犬を定期的にシャンプーする必要があるのか
1-1.長期間洗わないことの影響
シャンプーの重要性は、「健康」と「美容」の2つの側面にあります。
犬は、日々の生活を通じて汚れや皮膚の老廃物を体に蓄積します。
散歩から帰った後の足や、家の中で遊んでいる間に毛に付着した塵、そして自身の皮膚から分泌される自然な油や皮膚細胞の剥がれ落ちなど、これら全てが皮膚と毛に影響を及ぼします。
そこで、愛犬を定期的に洗うことは、皮膚と毛の健康を保つために非常に重要な役割を果たします。
まず、皮膚の健康から考えてみましょう。
犬の皮膚の病気は、実は動物病院で相談されるものの中でも最も多いものです。皮膚科に特化した専門の動物病院も存在するほどです。
犬の皮膚は、細菌や寄生虫、紫外線などから体を守るバリアの役割を果たしています。
しかし、皮膚が汚れると、犬の体に常在する菌や日常的に接触している寄生虫によって様々な皮膚病を引き起こす原因となります。
代表的な皮膚疾患には、アトピー性皮膚炎、膿皮症、脂漏症、ニキビダニ症、疥癬、甲状腺機能低下症、皮膚糸状菌症、マラセチア皮膚炎、外耳炎などがあります。
次に、毛の健康についても考えてみましょう。
犬の毛は、体温調節や皮膚の保護としての役割を果たしています。
しかし、汚れや皮脂が毛に付着すると、毛の健康が損なわれ、毛が乾燥して抜けやすくなったり、毛の艶がなくなったりします。
また、毛に付着した汚れや皮脂が皮膚に触れることで、皮膚への刺激となり、皮膚トラブルを引き起こすこともあります。
さらに、定期的に洗わないことが、愛犬の体臭の原因となることもあります。犬の体臭の主な原因は皮脂です。
犬は人間のようにサラサラした汗をかくことはありませんが、「アポクリン腺」から汗が出ます。この汗が空気に触れて酸化し、その後雑菌が繁殖して臭いが発生します。
菌が繁殖しやすくなる高温多湿の時期は、特に体臭が強くなる傾向があります。
定期的にシャンプーを行うことで、これらの病気の予防や臭いの源を取り除くことが可能となります。
そのため、月に1~2回シャンプーするのがおすすめですが、愛犬の生活環境、活動レベル、皮膚の状態などを考慮に入れて、適切な洗浄の頻度と方法を見つけることが重要です。
2. 犬のケア方法
2-1.シャンプー前の準備:ブラッシングの重要性
犬を洗う前のブラッシングは、洗浄効果を最大化するための重要なステップです。
ブラッシングは毛玉を取り除き、余分な抜け毛を取り除くことで、被毛にシャンプーの効果を最大化します。
また、ブラッシングは血行を促進し、皮膚の健康を維持するのに役立ちます。
さらに、毛並みの良さを保つのにも一役買っています。
ブラッシングの際は、毛の流れに沿って優しくブラッシングしましょう。
特に長毛種の犬は定期的なブラッシングが必要で、これにより毛玉の形成を防ぎ、皮膚の健康を維持することができます。
2-2.皮膚に優しいシャンプーの選び方
愛犬を洗うときに使用するシャンプーの選び方も大切です。
必ず犬専用のシャンプーを選びましょう。
犬用のシャンプーは、犬の皮膚のpHバランスに合わせて製造されています。
犬の肌のpHは7ほどの中性であるのに対して、人間の肌のpHは5ほどであり弱酸性です。
また、犬の皮膚はデリケートで薄く、人間の3分の1から5分の1ほどの厚さしかありません。
毛の数も犬は1つの毛穴から7〜15本生えているのに対して、人間は基本的に1本です。
このように犬と人間とは、そもそも状況が異なってくるのです。
そのため、犬には犬専用で作られたシャンプーを利用することをお薦めします。
2-3.正しいシャンプー方法
犬を洗うときには、適切な手順を踏むことが非常に重要です。ここでは、その手順を詳しく解説します。
1. まず、犬を湿らせる前に、体全体をブラッシングして、毛玉や余分な毛を取り除くことから始めます。
人間も犬も足元にマットやバスタオルを敷いてシャンプーするようにしましょう。
下が滑りやすいのは危険です。
これは小さなことですがとても大切です。
2. ぬるま湯(人肌よりやや低め)で前洗いしましょう。
シャワーが苦手な犬にはスポンジで濡らすと良いです。
3. 適量の犬用シャンプーを手に取り泡立ててから、犬の体全体に優しくマッサージするように洗います。
シャンプーを皮膚に直接つけるのはNGです。
4. 1回目の泡を完全に流しきったら、再度泡立てたシャンプーを全身につけます。
2度洗いが原則です。
5. トリートメントがあれば使います。
シャンプー同様に直接皮膚にはつけず、お湯で薄めたものを少しずつかけるか、スポンジに含ませて毛につけましょう。
6. 頭から流し、シャンプー液をしっかりと洗い流してください。
目に多少のお湯がかかっても、そこまで気にする必要はありませんが、特に指と指の間や粘膜に近い部分はしっかりすすぐようにしてください。
7. 洗浄が終わったら、犬を柔らかいタオルで優しく拭いて水分を取り除きます。
タオルを擦ると毛玉ができやすいので注意してください。
乾かす順はお腹→背中→足→顔にします。
冷えを防ぐために、内臓に近い場所から乾かしてあげましょう。
また火傷を防止するために、ドライヤーは15cm以上離すようにしましょう。
毛の流れと逆に風を当て、ブラッシングすると地肌からしっかりと乾かすことが可能です。
8. 最後に乾かしムラがないかを確認して終了です。
シャンプーするときは年齢や体調を考慮しながら行うようにしてください。
3.頻繁にシャンプーすることのメリットとデメリット
これまでに述べた通り、犬にとって定期的なシャンプーは必要です。
犬を定期的にシャンプーすることで、皮膚と毛の健康が保たれ、不快な臭いや皮膚トラブルを防ぐことができます。
また、シャンプー時にブラッシングを行うことで、愛犬とのコミュニケーションが深まり、毛玉の形成を防ぎ、コートを美しく保つことが可能となります。
さらに、飼い主が愛犬の身体をチェックする機会も増え、皮膚の異常や寄生虫の存在に気づく可能性が上がります。
しかしながら、シャンプーの頻度には注意が必要です。
既述の通り、犬の皮膚は皮脂膜を形成し、これによって皮膚は細菌やウイルスなどの外部刺激から守られます。
しかし、シャンプーをし過ぎるとこの皮脂膜が剥がれてしまう可能性があります。
また、犬の皮膚は人間の皮膚に比べて非常にデリケートで薄く、人間の皮膚の厚さの3分の1から5分の1しかありません。
過度な洗浄は皮膚の自然な油分を取り過ぎ、皮膚を乾燥させ、バランスを崩す可能性があります。
そのため、月に1~2回のシャンプーが推奨されています。
しかしながら、愛犬の生活環境、活動レベル、皮膚の状態などを考慮に入れ、適切な洗浄の頻度と方法を見つけることが重要です。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
シャンプーのメリットとデメリットについて理解できたでしょうか。
確かに、シャンプーは必要ですが、頻度が多すぎるとデメリットになりえます。
月に1~2回が一般的に推奨されていますが、季節や特定の皮膚病の治療などにより、必要な頻度は異なることがあります。
治療目的でシャンプーを行う場合は、必ず獣医師の指示に従ってください。
さらに、シャンプーは愛犬との貴重なコミュニケーションの時間にもなります。
愛犬の皮膚の健康を守ると同時に、信頼関係を深める機会にもしてくださいね。
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